日本では、2000年4月1日に改正された道路交通法によって、6歳未満の子供が車に乗る際の、チャイルドシートの使用が義務付けられました。チャイルドシート装着義務に違反した場合、違反点数1点が加算されますが、罰金はありません。
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チャイルドシートは安価な物でも15000〜20000円程度と、あまり安く買えないというのが実情です。そして、店舗による価格差があまり無く、その安さが特徴の大手通販サイトAmazonでも、チャイルドシートの価格は一般的な販売店と余り変わりません。
その理由は、あまり安い値段のチャイルドシートを置いても、親が「安かろう悪かろう」と安全性に疑問を抱いて買わないことが原因です。その親バカ心理につけ込んで、販売店も値引きに熱心にならず、デザインや機能性の良い(その分高い)チャイルドシートを売るのに注力することが、安価なチャイルドシートが売られない原因です。その上、子供の成長は早く、一度買ったチャイルドシートが、数年後にはサイズが合わなくなって買い替える必要が出てくるケースもあり、出費は更に大きくなってしまいます(幅広い年齢に対応したチャイルドシートも存在します)。
子供の安全のために、チャイルドシートは非常に重要です。とはいえ、子供が6歳以上になると必要無くなる物に、高いお金を掛けるのは馬鹿馬鹿しすぎますよね。
チャイルドシートを安く買う方法の一つとして、中古品を購入するという手段があります。チャイルドシートの使用期間が短いというのはどの家庭でも同じですから、中古に出回る数も多いのです。安い物なら、2000円程度で購入出来ます。
他には、購入せずレンタルする方法も考えられます。値段はチャイルドシートのサイズやレンタル会社によって違いますが、概ね一ヶ月2000〜3000円程度です。一泊二日で数百円で借りれる会社もあるようです。毎日子供を車に乗せるなら結構高額になってしまいますが、たまにしか子供を車に乗せないのであれば、レンタルで済ませた方がずっと安くなります。また、多くの市町村ではチャイルドシートの無料レンタルが行われていますので、一度確認してみるべきです。
中古品やレンタルでは、衛生面で不安を覚える親は少なくないでしょう。幼い子供は、食べこぼし、ヨダレ、おもらしなど、チャイルドシートを汚してしまう原因がいくつも考えられます。もちろん、中古ショップやレンタル会社も入念にクリーニングしているでしょうから、ほとんど心配は要らないと思われます。とはいえ、幼い子供はまだ免疫力も弱く、ほんのわずかな汚れ等が身体に悪影響を及ぼしてしまう可能性はゼロとは言えません。このようなレンタル品の問題点を踏まえて、検討して下さい。
安く買う別の方法として、チャイルドシートの購入に補助金を出す自治体もあります。補助金の平均値は、購入費用の3分の1〜半分程度(但し補助金額の上限が1万円などと決まっている)といった所です。これは都道府県や市町村によって異なるので、お住まいの地域でチャイルドシートの補助金制度が無いのか、探してみることをお勧めします。
余談ですが、子供が病気やケガなどでチャイルドシートを装着出来ない場合には、使用義務は免除されます。あるいは、子供が極端に太っているなどで、市販されているチャイルドシートのサイズでは合わないといった場合も免除となります。