自動車税とは、自動車を所有している人に毎年1回、課せられる都道府県税のことです。この自動車税は、車を所有しているだけで発生し、普段運転しているかどうかは関係ありません。
自動車税の金額は、車種や排気量などによって変わります。軽自動車やコンパクトカーは税額が安く、ベンツやレクサスなど排気量の大きな高級車は、税金が高額になります。以下は、排気量毎の自動車税一覧表ですが、金額は年額であり、新車購入時には月割計算になります(後述)。
車種 | 排気量 | 税額 |
乗用車 | 1000cc以下 | 29500円 |
1000cc超〜 1500cc以下 | 34500円 | |
1500cc超〜 2000cc以下 | 39500円 | |
2000cc超〜 2500cc以下 | 45000円 | |
2500cc超〜 3000cc以下 | 51000円 | |
3000cc超〜 3500cc以下 | 58000円 | |
3500cc超〜 4000cc以下 | 66500円 | |
4000cc超〜 4500cc以下 | 76500円 | |
4500cc超〜 6000cc以下 | 88000円 | |
6000cc超 | 111000円 | |
軽自動車 | 自家用乗用車 | 7200円 |
自家用貨物車(軽トラ) | 4000円 |
自動車税は、車種によっては「エコカー減税」の対象となり、金額が割引される場合もあります。上記の一覧から概ね25%〜50%が減額されます。逆に、年式の古い車の自動車税は、環境基準を満たしていないということで、上記表から10%程度割増されることもあります。
エコカー減税とは「自動車グリーン化税制」と「環境対応車普及促進税制」の2つを合わせた総称。2014年度以降に変更される予定ですので、注意が必要です。また、軽自動車の税額優遇も、縮小される方向で検討されています。⇒2014年以降の自動車税の変更内容
新車購入時の自動車税の金額は、月割で計算されます。購入月の翌月から翌年の3月までの月数で、金額を計算します。例えば、2013年11月に排気量2000ccの新車を購入した場合、2013年度の納付額は39500円の12分の4(12月〜3月)で13100円となります(100円未満は切り捨て)。
一方、購入した次の年以降の自動車税は、毎年4月1日に、1年分の支払い義務が生じます。支払いは、都道府県から送られてくる請求書に従って、5月末までに行います。納付が遅れた場合には、延滞税が発生します。1ヶ月以内であれば、延滞税が付かない事も多いですが、それは徴税する都道府県により異なります。
関連ページ;延滞した自動車税の支払い方法と時効
また、自動車税は1年分を先払いするため、年の途中で廃車した場合は、残り期間分の税金が返還されます。ですが、自動車の名義変更をした場合は、その年の4月1日時点での所有者に納税の義務があります。廃車した場合とは違い、残りの期間分の金額が、前の持ち主に返還されることはありません。譲渡された側は、次の4月1日より、自動車税の支払い義務が生じることになります。
自動車税は、昔は銀行や郵便局で支払うしかなかったのですが、最近ではコンビニやインターネットからも、納付が可能になりました。
まとめ
・新車の自動車税は月割で計算される
・2年目以降の自動車税は、毎年4〜5月に請求書が来る⇒納付する
・自動車税の支払いは、銀行振込だけでなく、コンビニなどでも代替可能
・車を廃車した場合は、先払いしていた税金が返還される
なお、自動車税を支払った際に受け取る納税証明書は、車検を受けるときに必要になります。もし車検を通っていない車を運転すると、違反点数6点の罰則となります。これは、最低でも免停、他に違反の累積があれば免許取消しにもなりかねない、非常に重い罰則です。ですから、車検を忘れないためにも、納税証明書を無くさないよう、大切に保管しておいて下さい。
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